私たちは大震災を決して忘れず、被災者に寄り添い 復興を支え続けます

 2016年(平成28年)4月、熊本県熊本地方を震源とする巨大地震発生から5年の歳月が経過しました。改めてお亡くなりになった方々の御霊に哀悼の意を表するとともに、被災されたすべての方々に対して、心よりお見舞い申し上げます。

 「平成28年熊本地震」との名称が付された地震は、4月14日、震度7の前震に続き、僅か28時間後に再び震度7の本震に襲われるという前代未聞の事態となり、熊本、大分両県の広範囲にわたり未曽有の被災を引き起こし、人々の平穏な日常生活を一瞬にして破壊しました。

 JR九州においても、九州新幹線で回送中の列車が脱線したほか、豊肥本線(立野~赤水間)隣接地の大規模崩落により線路流失など甚大な災害となりました。

 こうした事態を踏まえJR九州労組は、4月18日に熊本地震に伴う被災状況の情報収集と被災組合員・家族、そして復旧作業者への支援を行うべく「平成28年熊本地震災害対策本部」を設置し、JR九州労組の総力を挙げて取り組んできました。

 JR連合をはじめ、連合や交運労協など全国の仲間からも心温まる物心両面の支援をいただき、現地の復興は確実に前進してきましたが、未曽有の災禍による傷跡は極めて深く、まだまだ多くの課題が山積しており、これからも被災地に寄り添い、すべての復興を成し遂げるまで支え続けなければなりません。

 被災した豊肥本線は昨年8月、4年の歳月を経て全線復旧し、阿蘇の雄大な自然をバックにJR九州の列車が復興のシンボルとして帰ってきました。また、豊肥本線の全線開通は、JR連合と連携し、組合員と一緒になって取り組んだ「鉄道軌道整備法」改正法案による九州初の被災線区の復旧となりました。熊本地震以降も毎年発生する自然災害による被災は、JR九州の経営にも大きな影響を与えることからも、改めて減災・防災の観点からの対応を強化することの大切さを思い知らされています。

 今、私たちは「新型コロナウイルス感染症」という新たな危機にさらされていますが、過去の大震災の教訓に学び、何としても難局を克服し、明るい未来を切り拓いていかなければなりません。

 私たちは熊本地震を決して忘れず、風化させることなく、これからも被災者、被災地に寄り添った活動を継続するとともに、人々の暮らしと生活を支える安全な鉄道サービスを提供し、持続的、自立的な復興を支え続ける決意を改めて表明します。

 

2021年4月14日             

九州旅客鉄道労働組合(JR九州労組)

更新日:2021年4月14日