55才以降の賃金改善、扶養手当改善勝ち獲る

本部は、3月14日、2014春季生活闘争の最終団体交渉を行い、会社から「ベースアップは実施しない。仕事給昇給の額は、仕事給昇給額表に掲げる額とする。夏季手当は2.52ヵ月分とし、6月30日以降準備でき次第支払う。また、平成19年度初年齢42歳以上の者の55歳以降の基本給支給率の見直し、子に係る扶養手当の支払額の見直しを行う」との回答を受けた。
 
交渉では、株式上場が実現可能な企業にまで成長できたのは、我々JR九州労組の組合員の努力・協力の賜であり、会社は、こうした組合員の労苦に酬いること「人財への投資」を行うことが重要である、とベア実施を強く求めてきた。ヤマ場を迎えた3月13日には、2014春闘勝利中央総決起集会を開催し、その後、今春季生活闘争に対する組合員・家族の切実な想いが刻まれた17,545筆もの署名を会社に提出しベア実施の英断を求めてきた。

その結果、鉄道事業が未だ100億円超の赤字であること、株式上場の実現に向けて経営安定基金に依拠しない経営体質へ改善していく必要があること及び景気の先行きが不透明であることなどをから、ベア回答を引き出せなかったことは慙愧の念に耐え難いものの、懸案であった55歳以降の賃金改善や扶養手当の増額など実質ベアに相当する回答を引き出したこと、及び夏季手当についても前年実績を0.02ヵ月分上回ったことなどを考慮し席上妥結した。

更新日:2014-03-14 07:09